「用の美」とは、
用(=機能)の追求の中にこそ
美しさがあるという考え方。
家とは住まうための道具ともいえます。
用途に合った最適な素材、
使い勝手、見え方の最適な
組み合わせを考えるのが設計。
これが案外難しく、それ故最高に楽しい。
設計を形にするのが、大工の仕事です。
図面は机上の空論になり得ることもあり、
現場の大工からの提案により
最適な調整を加えることもしばしば。
ユーリカワークスの家づくりは、
木工仕事の占める割合が特に大きく
大工の熟練した技術なしに
完成はあり得ません。
家づくりの根幹といえる
大工の熟練した技術もさることながら、
それに相応した仕上げの技術も大切です。
左官、建具、設備、内装など、
さまざまな職人の高い技術があってこそ
はじめて家は完成するのです。
私たちと想いを共有し、長年家づくりを
共にした職人だから任せられるのです。
私は探求心とこだわりが強い人間です。私の家づくりのはじまりは、工事の管理という仕事でした。工事の管理を追求していくうちに、住宅の設計に興味を持ち、住宅の設計を追求していくうちに、家具づくりに興味を持ちました。今は、その全てに深く関わっている、業界でも珍しい人間だと思います。二十数年間、家づくりに関わってきたなかで「善い家」とは何か、どうすれば「善く」なるのかを、いろんな角度から常に考えてきました。辿り着いたのは、家づくりには「木しかない」ということ。木は二つとして同じ表情はない、自然がつくりあげた美しいデザインです。しかし、それだけで家づくりが完成することはなく、その美しい唯一無二の個性を、選択し組み合わせることで「木のデザイン」は完成すると考えています。