森を育てることは、
壮大な畑をつくることに似ています。
家づくりに使用する木材は
自然に生えてきたものではなく、
人の手によって植林され長い年月をかけて
家づくりに最適になるよう
大切に育てられたものだからです。
森のこと考えてみませんか?
日本最古であり最高峰の林産地域が
私たちのすぐ近くにあります。
それが、熊野や吉野です。
近いということは自ら木材を吟味でき、
運搬によって発生するCO2や
コストも抑えることができます。
この良質な材木を家づくりに
使わない手はありません。
無垢の木材は生きています。
冬は縮んで湿気を吐き、
夏は伸びて湿気を吸います。
素足に伝わる触感と温度感。
年月とともに変化する色合いと
一枚一枚違う木目の表情。
共に歳を重ねる無垢の木の家は、
もう一人の家族なのです。
日本は世界でも有数の森林資源を持ち、また積極的に植林をしているにもかかわらず、自国での消費率が極めて低い特殊な国です。そんな中、僕らに何ができるのか。僕が生まれた熊野という土地には、世界遺産や先人が大切に育ててきた良質な木材があります。規模は小さいけれど、地域の皆で力を合わせれば、こだわりを持ったお客様のニーズにも応えていけます。僕らは“つくる”にこだわって切磋琢磨しています。豊かな森を維持していくには、手入れが必要です。地域の木を使って家を建てるということは「森づくり」に還元されることに繋がります。僕らの無垢の木材には、長い時間と多くの職人の想いが宿っています。木の家で暮らすということは、そんな想いや自然が育んだ時間と共に生きる、ということなのかも知れません。